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椎骨脳底動脈循環不全症

こちらでは、椎骨脳底動脈循環不全症(ついこつのうていどうみゃくじゅんかんふぜんしょう)を原因とする、めまいについて解説します。

椎骨脳底動脈循環不全症とはどんな病気か?

椎骨脳底動脈循環不全症とは、脛骨動脈か脳底動脈に異常が発生して、脳幹や小脳に血液が不足してしまう病気です。めまいや頭痛などの症状を起こします。

首のうしろには、脛骨動脈という血管が通っています。脛骨動脈は、脳に入ると、脳底動脈と名を変えます。

この脛骨動脈か脳底動脈に血流障害が発生して、椎骨脳底動脈循環不全症となるのです。

脛骨動脈や脳底動脈が血流障害となる原因は、動脈硬化、脊椎の変形、生まれつきの動脈の細さなどが挙げられます。

動脈硬化や、脊椎の変形は老化が原因であることが多く、したがって椎骨脳底動脈循環不全症も、高齢者に多く発症しやすい病気となっています。

椎骨脳底動脈循環不全症の症状

椎骨脳底動脈循環不全症のよくある症状は、横になっていても天井が回転して見えるといった回転性めまい、頭痛、手足のしびれ、舌のもつれ、視覚障害、意識障害などがあります。とくに回転性めまいが代表的な症状と言われます。

また、首の位置を動かすときに、脛骨動脈や脳底動脈が圧迫されてしまい、それが発症のきっかけになることも。

めまいが発症しても、血流の改善によって症状はすぐにおさまりますが、血管自体のなんらかの原因によって発症したわけなので、その血管の異常を取り除かない限り、何度も再発を繰り返してしまうでしょう。

椎骨脳底動脈循環不全の発症リスクを高めるもの

以下は、椎骨脳底動脈循環不全を発症しやすくする要素です。1つでも当てはまるなら、注意をする必要があるでしょう。

  • コレステロール値が高い
  • 肥満
  • 糖尿病
  • 喫煙
  • 運動不足
  • 座っていることが多い
  • 高血圧
  • 年齢が50歳以上
  • 偏食がち

生活習慣の改善は実感が得られるまで時間が掛かります。無理せず少しずつ習慣を改め、気長に取り組むようにしましょう。

椎骨脳底動脈循環不全症の検査方法

  • 頭部へのCTスキャン・・・脳卒中が起きていないか調べます。
  • 頭部へのMRI・・・CTスキャン同様、脳卒中の有無を調べます。血管を詳しく調べられるMRAを使うこともあります。
  • 超音波検査・・・血管や血流の状態を調べ、椎骨脳底動脈循環不全症かどうかを調べます。
  • 血液検査・・・高血圧や高脂血症などがリスクとなるため、血液の状態を調べて診断材料とします。
  • 心臓超音波検査・・・この検査では心臓病の有無を調べます。椎骨脳底動脈循環不全症は重篤な血管障害の前兆といえる病なので、心筋梗塞などの障害が起きていないか調べます。
  • 心電図検査・・・心臓の動きをグラフによる波形で調べる検査です。不整脈や狭心症など、血管障害によって起こりやすい病がこの検査で調べられます。
  • 心管造影検査・・・造影剤を血管内に注入し、血管の様子を細部まで撮影します。椎骨脳底動脈循環不全症と併発して、血管障害が起きているかが調べられます。

椎骨脳底動脈循環不全症への対策~東西医療の立場から~

通常、薬による血流改善を促すことで、一時的な症状は消えます。問題は、なぜ血流障害が起こってしまったかということです。

動脈硬化が原因で血流障害が起こっていた場合には、何かのきっかけで脳梗塞などの恐れがあるので、適切な治療が必要です。

脛骨の変形が原因で血流障害が起こっていた場合には、手術で変形を治す必要があるかもしれません。

また、椎骨脳底動脈循環不全症は、漢方の立場からも対処可能です。

めまいに関する原因説については、西洋医学と漢方で共通する部分が非常に多く、医療現場でも漢方薬はたびたび使用されています。

特に、回転性めまいを典型的な症状とする椎骨脳底動脈循環不全症には、沢瀉湯(たくしゃとう)と呼ばれる漢方薬が頻用されているようです。

めまいを感じたら、病院で検査を受けるとともに、漢方からのアプローチ法についても、薬剤師などに相談してみてはいかがでしょうか。

東西で考えるめまいの原因

現在の医療で一般的に用いられる西洋医学とは違い、東洋医学ではめまいに関する考えやアプローチの方法が異なります。

ここで、東西の治療における違いについて見ていきましょう。

西洋医学が考える原因

  • 内耳・または末梢前庭の障害
  • 下肢振動覚などの振動感覚障害
  • 脳卒中などの脳の疾病
  • 中枢神経系の障害
  • うつ病・パニック障害などの心理的な病
  • 不眠やストレス、過労による症状
  • 薬剤療法の副作用
  • 頚椎の怪我など、外科的な損傷

東洋医学が考える原因

  • 水毒(体内の水分代謝の異常)および胃内停水(胃に水分が溜まる症状。水毒の一種)
  • 血虚(体の中の血が不足している状態)および血の道症(月経・更年期・産後症状など、女性に見られる症状)

めまいに関係する3つの臓器

東洋医学では、めまいが起こる原因として、3つの臓器のいずれかが不調であるためと考えています。めまいと関係の深い臓器は、それぞれ肝・腎・脾(ひ)の3つです。

肝・・・肝臓は体の解毒を行うだけでなく、血液の循環のコントロールや自律神経の調整も担う臓器です。

肝臓の働きが衰えると、肝臓内に鉄分が溜まりやすくなる貧血や、自律神経の乱れによる影響でめまいが起こることがあります。

腎・・・東洋医学では、腎臓は内分泌・免疫・骨や歯・耳・髪・腰・喉・泌尿器・生殖能力に関わる臓器とされています。

また、成長や老化に関わる臓器でもあるため、この臓器の働きが弱まると骨や歯が弱まるほか、排尿障害・生殖能力の低下・耳鳴りといった症状が現れます。腎臓は尿を作る機能だけでなく、赤血球を増やす役割もあります。

腎臓機能が低下すれば、赤血球が少なくなる腎性貧血が起こり、めまいなどの症状が現れるようになるでしょう。

脾・・・東洋医学において、めまいなどの水毒症状の多くはこの脾臓が弱まることで起こるとされています。

脾臓の主な働きは、抗体の生成と古くなった赤血球・白血球の破壊、血液の貯蔵の3つです。脾臓は働きが弱まると肥大化し、血液の多くが脾臓に集まるため、貧血などによるめまいが起こりやすくなります。

東洋医学と西洋医学のどちらの治療を受けるべきか

東洋医学と西洋医学はどちらも優れた点があるため、どちらを選ぶべきかは一概にはいえません。

あえて選ぶ場合、めまいの原因がわかっているかどうかが重要となります。もしも椎骨脳底動脈循環不全症などの症状がわかっていれば、西洋医学を選ぶとよいでしょう。西洋医学は科学的な見地で症状の迅速な治療ができる学問です。症状に合わせた治療薬や手術により、特定の症状をピンポイントで治療できます。

しかし、めまいの原因が特定できていない場合は、東洋医学を選ぶと効果的でしょう。東洋医学は、生薬によって心身のバランスを整える学問です。未病(軽度の体調不良)の改善と原因不明の症状の改善などに高い効果をもたらしてくれるでしょう。

ひどいめまいにも効果的「沢瀉湯」

沢瀉湯

  • 効能:水毒によるめまい・むくみ・頭重
  • 症状:胸が苦しく息切れがある・頭が重くめまいがする・頭がモヤモヤし目が眩んでボーっとする
  • 処方:沢瀉湯と白朮(びゃくじゅつ)の2つを調合する

沢瀉湯を服用できない人

  • 生後3ヶ月未満の乳児
  • 現在治療中の人、または西洋薬を飲んでいる人
  • 妊婦、または授乳中の人
  • アレルギーがある人、または服用後に不快な症状が出る人

ストレスを溜めないことが一番

ストレスは精神だけではなく、体にも大きな影響を与えます。自律神経の乱れにより各種症状が現れるほか、免疫力の低下によって病気のリスクが上がること、血管の縮小による血管障害の誘発などが、ストレスによってもたらされるのです。

ストレスを溜めない生活を送ることで、椎骨脳底動脈循環不全症などのリスクを回避できるでしょう。また、漢方薬や鍼灸治療といった東洋医学を用いれば、血流改善などの症状回復が見込めます。

体の症状が思わしくない時に、東洋医学の治療を受ければ、重大な病の抑止と症状の迅速な改善が行えるでしょう。

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